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[ 子育てコラム ] 健康で賢い子どもの成長を支える家とは?
2026年07月16日
「どのような家で暮らせば、健康で賢い子どもに育つのだろう?」
これから家づくりを考える子育て世帯の方なら、
一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
もちろん、子どもの成長は、家の間取りや性能だけで決まるものではありませんが、
それでも、子どもが毎日長い時間を過ごす「住まい」は、決して無関係ではありません。
今回は住宅プランナー佐藤の視点から、
子どもの健やかな成長を支える家づくりについて、コラム記事にまとめてみます。
コラム作成:株式会社サトー住販 取締役 佐藤桂山形・寒河江を中心に、住まいづくりのお手伝いや不動産の仕事をしています。
一級建築士・宅地建物取引士
趣味:カメラ、サブカル全般、経済ニュースウォッチ
<コラムリスト>
- ◆ 子育てで意識したい2つのポイント
- ◆ ポイント1:家族が自然につながれる間取り
◯ ダイニング・リビング学習だと、子どもの成績が上がる!? - ◆ まとめ:子どもを育てるのは「家」の工夫と、その家で過ごす日々の生活
◆ 子育てで意識したい2つのポイント
自分の子どもだから、どんな子でもかわいい♡
それが親としての自然な気持ちではないでしょうか?
ただ、欲をいえば・・・、
「健康で病気しなかったらいいな」
「勉強ができて賢い子だったら嬉しいな」
「表現力が豊かな子に育ってほしい」
という気持ちも出てきます。
どんな子どもでも、輝く個性がありますし、
子どもというのは、なかなかいうことを聞かず、
親の思い通りには育たないもの。
それをわかった上で、できるだけ子どもを賢く育てて、
その可能性を最大限に広げてあげたい!
それもまた、親心というものではないでしょうか?
そのような子育てを住まいから支えるために、
意識していただきたいポイントは、大きく分けて次の2つです。
1つ目は、家族が自然にコミュニケーションを取りやすい間取りであること。
2つ目は、家族の健康と快適な暮らしを支える住宅性能を備えていること。
◆ ポイント1:家族が自然につながれる間取り
以前、あるご家族から、このようなお話を聞いたことがあります。
ご夫婦と兄弟2人で暮らすご家庭で、
お兄ちゃんが中学生・高校生の頃に気持ちが荒れてしまい、
家族との会話も儘ならなくなってしまったそうです。
そこでお父さんは、家族との関わり方を見直すきっかけとして、
一時的に子ども部屋のドアを取り外しました。
すると、少しずつ家族との接点や会話が増え、落ち着きを取り戻していったそうです。
これは、あくまでも一つのご家庭の体験談です。
このエピソードから感じるのは、家族が完全に分断されるのではなく、
一人になれる場所を確保しながらも、
必要なときには自然につながれる住まいが大切だということです。
例えば、
・帰宅したときに家族と顔を合わせやすい動線
・キッチンから子どもの様子を見守れるLDK
・宿題や読書に使えるリビングのカウンター
・子どもの作品や学校からのお知らせを共有できる場所
・家族で話せる場所と、一人で落ち着ける場所の両立
このような工夫が、日々の小さな会話を生み出します。
「おかえり」
「今日、学校どうだった?」
「これ、どうやって解くの?」
「ちょっと見て!」
こうした何気ないやり取りの積み重ねが、
子どもの安心感や、自分の考えを言葉にする力につながっていくのではないでしょうか?
◯ ダイニング・リビング学習だと、子どもの成績が上がる!?
この『頭のよい子が育つ家』/四十万 靖 (著), 渡辺 朗子 (著) という本では、
有名中学に合格した11人を取り上げ、
どのような環境で勉強していたのか?
それぞれの家とその間取りを紹介しています。
その実例からわかることは、"立派な子供部屋はいらない" ということ。
子どもたちは、リビングやダイニングで勉強したり、
その日の気分で勉強する場所を変えているケースが多かったのです。
「子ども部屋よりも、ダイニング・リビングで勉強した子の方が成績が良い」
そのような話を聞いたことがある方も多いと思います。
一方で、子どもの性格や性別などによって、落ち着いて学べる場所は異なるという結果もあります。
大切なのは、勉強する場所を一つに決めつけないことです。
小さい頃は家族の近くで学び、成長したら自分の部屋で集中する。
あるいは、その日の気分や勉強の内容によって場所を変える。
そのように、子どもの成長や個性に合わせて使い方を変えられる間取りが理想的です。
ダイニング・リビング学習の本当のメリットは、成績を上げることだけではありません。
子どもが困っていることに親が気づきやすく、質問もしやすいこと。
そして、親子の会話が自然に生まれることに、大きな意味があるのだと思います。
◆ ポイント2:家族の健康を支える”住宅性能が優れている”こと
高性能住宅の利点
もう一つ大切なのが、家の性能です。
家族が自然に会話できる間取りに加えて、
室内の温度や空気環境を整えやすい家にすることで、
子どもだけでなく、家族全員の健康的な暮らしを支えやすくなります。
国土交通省が紹介している調査では、
床付近の室温が低い住宅ほど、子どもの喘息との関連が見られたとされています。
また、住宅の断熱性能を高めて結露を抑えることは、
カビやダニが発生しにくい環境づくりにもつながると考えられています。
家族の健康を支える住環境を考えるうえで、特に重要なのは次の2点です。
1️⃣ 断熱性能と気密性能を高めること
2️⃣ 換気設備と換気計画にこだわること
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1️⃣ 断熱性能と気密性能を高める
断熱性能とは、簡単にいえば、家の中の熱を逃がしにくく、
外の暑さや寒さを伝えにくくする性能です。
気密性能とは、家にどのくらい隙間があるかを表す性能です。
どれだけ性能の良い断熱材を使っても、
家が隙間だらけでは、暖めた空気や冷やした空気が逃げてしまいます。
そのため、断熱と気密は、どちらか一方ではなく、セットで考える必要があります。
サトー住販では、これから新築住宅を建てるのであれば、
・断熱性能は「断熱等級6以上」
・気密性能は「C値0.5㎠/㎡以下」
を目安にしていただきたいと考えています。
C値は、計算だけで決まる数字ではありません。
実際に完成した建物で気密測定を行わなければ、本当の性能は分かりません。
そのため、住宅会社を選ぶ際には、「C値はいくつですか?」だけでなく、
一棟ごとに気密測定を行っているかも確認してみてください。
サトー住販のJG Smart住宅は、断熱等級6+以上を標準とし、C値は平均0.5㎠/㎡以下が平均です。
断熱性能や気密性能について詳しく知りたい方は、過去の記事もご覧ください。
https://jyuuhan-chumon.com/news/article3164/
2️⃣ 換気設備と換気計画にこだわる
マーベックス「澄家」:家の中を極力キレイに保つ空気の流れ家の断熱性能や気密性能が高くなるほど、換気計画の重要性も高まります。
高気密住宅は、外から勝手に空気が入ってくる隙間が少ない家です。
だからこそ、必要な場所に新鮮な空気を届け、
汚れた空気や湿気を計画的に外へ出す仕組みが必要になります。
これから新築住宅を検討する方には、
当社では、全熱交換型の第一種換気設備をおすすめしています。
第一種換気とは、給気と排気の両方を機械で行う換気方式です。
全熱交換型の第一種換気には、次のようなメリットがあります。
・給気と排気の両方を機械で管理するので換気が一定
・室内の熱を回収しながら換気できる
・冷たい外気や暑い外気を、そのまま室内に入れにくい
・高気密住宅でも計画的に換気しやすい
・給気フィルターによって、外気中の花粉や有害微粒子を減らしやすい
ただし、第一種換気を採用すれば、なんでもいいわけではありません。
換気経路の設計、施工精度、必要な換気量の確保、
フィルターの清掃や交換まで含めて、初めて本来の性能が発揮されます。
住宅会社を選ぶ際には、設備の商品名だけでなく、
「どこから空気を入れて、どこから排気するのか」
「フィルターは自分で手入れできるのか」
「将来、機械が故障したときに交換できるのか」
といった点も確認しておくことが大切です。
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◯ 計画的な換気で勉強の集中力が違ってくる!?
自分の部屋で勉強していると、
だんだん眠くなったり、頭がぼんやりしたりして、
集中できなくなった経験はありませんか?
その原因は、疲れや睡眠不足だけとは限りません。
もしかすると、部屋の空気が十分に入れ替わっていないことも関係しているかもしれません。
人が室内で過ごすと、呼吸によって二酸化炭素が排出されます。
特に、窓やドアを閉め切った小さな個室では、
時間の経過とともに二酸化炭素濃度が上がりやすくなります。
また、従来の冬が寒くて石油暖房機が手放せないお宅の場合、
石油ファンヒーターなどの開放型暖房器具を使用するときは、
より意識的な換気が必要です。
換気が不足すると、室内の空気環境が悪化するだけでなく、
不完全燃焼によって一酸化炭素が発生する危険もあります。
2018年に空気調和・衛生工学会の大会で発表された研究では、
教室を想定した環境で二酸化炭素濃度を変化させ、
作業量や心理・生理面への影響を調べる実験が行われています。
また、学術誌『Environmental Health Perspectives』に掲載された研究では、
参加者を600ppm・1,000ppm・2,500ppmの環境に置いて意思決定能力を調べたところ、
二酸化炭素濃度が高い条件ほど、多くの評価項目で成績が低下しました。
特に2,500ppmの条件では、低下が大きく表れたと報告されています。
子どもが思春期に長い時間を過ごす部屋だからこそ、
机の配置や明るさだけでなく、新鮮な空気がきちんと届く換気計画にも目を向けたいところです。
<参照>
公益社団法人空気調和・衛生工学会:「教室の学習環境と学習効果に関する研究(第9報)CO2濃度変化及び温熱環境が作業性と生理心理量に及ぼす影響」(2018年9月)
アメリカ環境健康科学研究所:「Is CO2 an Indoor Pollutant? Direct Effects of Low-to-Moderate CO2 Concentrations on Human Decision-Making Performance」(2012年12月)
◯ アレルギーが気になるご家庭ほど、室内環境を意識する
アレルギー症状には、ダニ、ハウスダスト、花粉、カビ、PM2.5など、
身の回りの環境にあるさまざまな物質が関係することがあります。
医療法人社団Sunnyの小児科コラムでも、
アレルギー症状を安定させるためには、
薬による治療だけでなく、環境中のアレルゲンを減らし、
できるだけ避けることが重要だと紹介されています。
もちろん、住宅設備だけでアレルギーを治したり、
完全に防いだりすることはできません。
しかし、温度や湿度を管理しやすくし、結露やカビの発生を抑え、
外から入る花粉や微粒子を減らすことは、
家族の健康を守るための環境づくりの一つになります。
特に小さなお子様は、床に座ったり、寝転んだりして過ごす時間が長いため、
床付近の空気環境も意識したいところです。
<記事参照>
薬が効かない原因は【家】にあった? アレルギ治療の「もう一本の柱」お家環境の見直し方
◯ サトー住販が採用している換気システム / マーベックス「澄家」
サトー住販では、24時間全熱交換型換気システム、マーベックス「澄家」を標準採用しています。
澄家の大きな特徴は、ハウスダストなどがたまりやすい床面付近から、室内の空気を排気することです。
また、屋外から取り入れる空気は、給気フィルターを通して1ヶ所から室内へ送られます。
マーベックス澄家 (冬のとき)
◎ マーベックス澄家の給気フィルター花粉・pm2.5除去率
さらに、排気口や給気フィルターなど、
日常的に清掃する部分がお手入れしやすい位置にあることも特徴です。
どれほど高性能な換気設備でも、
フィルターが目詰まりしたままでは、十分な換気ができません。
性能だけでなく、住み始めてから無理なくお手入れを続けられることも、
換気設備を選ぶうえで大切なポイントです。
◯ 高性能住宅は、パパとママの負担も軽くする
断熱・気密・換気にこだわる理由は、子どもの健康を支えるためだけではありません。
家の中の温度差が少なく、空気環境を整えやすい家は、
パパとママの暮らしにも、少しずつ余裕をつくってくれます。
例えば、
・朝起きたときに、家の中が極端に寒くない
・子どもをお風呂に入れるとき、脱衣室の寒さを心配しにくい
・洗濯物が乾きやすい
・結露を拭いたり、カビを掃除したりする負担を減らしやすい
・灯油の購入や給油の手間を減らせる
・冷暖房をつけることへの罪悪感を抱きにくい
こうした一つひとつは、小さな違いに見えるかもしれません。
しかし、仕事、家事、育児に追われる毎日の中では、その小さな負担が積み重なっていきます。
住まいの性能によって家事や温度管理の負担が少し軽くなれば、
その分だけ、子どもの話を聞いたり、一緒に遊んだり、
家族でゆっくり過ごしたりする時間と気持ちの余裕が生まれます。
子育てしやすい家とは、子どものためだけにつくる家ではありません。
子育てを頑張るパパとママを、そっと助けてくれる家でもあるのです。
◆ まとめ:子どもを育てるのは「家」の工夫と、その家で過ごす日々の生活
家の間取りと家の性能を高めることで、
そんなに子育てに影響があるの!?と半信半疑の方もいるかもしれません。
子どもを育てていくのは、
その家の中で交わされる会話や、家族で過ごす時間、日々の経験の積み重ねです。
しかし、家には、その大切な毎日を支える力があります。
家族が自然に顔を合わせる間取りであれば、
「おかえり」
「今日、何かあった?」
という会話が生まれやすくなります。
リビングに勉強できる場所があれば、
子どもの「分からない」に気づきやすくなり、
子どもも「教えて」と声をかけやすくなります。
暑さや寒さを我慢しなくてよい家であれば、
家族が自然とリビングに集まり、
一緒に過ごす時間も増えるかもしれません。
そして、パパとママの家事などの負担が軽くなれば、
忙しい毎日の中にも、子どもの話をゆっくり聞ける心の余裕が生まれます。
子どもの賢さとは、テストの点数だけではありません。
「どうしてだろう?」と疑問を持つこと。
自分の気持ちを言葉にすること。
失敗しても、もう一度挑戦してみること。
困ったときに、家族へ助けを求められること。
こうした力を育むためには、
子どもが「自分はここにいていい」「家族に見守られている」
と感じられる環境が大切なのだと思います。
家づくりは、間取りやデザイン、設備を選ぶだけの作業ではありません。
これから家族が、どのような毎日を送りたいのか。
子どもに、どのような時間を過ごしてほしいのか。
そして、子育てが終わった後も、夫婦でどのように暮らしていきたいのか。
家族の未来を考え、それを住まいという形にしていくのが、
家づくりの素敵なところのひとつだと思います。
サトー住販では、家族が自然につながれる間取りと、
山形の厳しい冬でも快適に暮らせる住宅性能の両方を大切にしています。
これから家づくりを始める皆様には、見た目や広さだけではなく、
「この家で、家族はどのような毎日を過ごすのだろう?」
という視点でも、住まいを考えてみていただければ幸いです。
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